~子供と大人の脳の違い~暗譜編

the preschool lesson started two months ago

こんにちは♪

金沢市泉野町「まーぶるピアノ教室」の

中村真里です。




レッスンをしていると、

子供の生徒さんと大人の生徒さんでは、

学習の進め方が全く違うことに驚かされます。



特に興味深いのが「暗譜」への取り組み方です。




子供さんは「もう覚えた!」

と言う一方で、


大人の方は楽譜とにらめっこしながら

「この音符は何の音だっけ?」と

一つずつ確認されます。



今日はこの違いがどこから生まれるのか、

脳科学的な観点から考えてみたいと思います。




目次

子供の脳の特徴

1. 聴覚記憶

子供の脳は「音そのもの」を

記憶する能力が非常に高いです。

5歳の生徒さんの例をご紹介します。


Hちゃんは私が一度弾いた「きらきらぼし」を

楽譜を見ることなくそのまま弾いてしまいました。


これは子供の脳が音楽を「言語」として

捉えているからだそうです。


私達が会話を聞いて自然に覚えるように

子供は音楽を聞いて自然に覚えます。




2. 運動パターン認識

子供の脳は「指の動き」を覚えるのも得意です。


体感的・感覚的に記憶し、

パターンで認識します。


「ここを押して次はここ」という指の動きを

身体で覚えてしまいます。




3. 模倣本能

子供には「同じようにやってみたい」

という強い模倣欲求があります。

楽譜の読み方は分からなくても

見よう見まねで弾こうとするのは、

子供ならではの能力と言えます。


大人の理論的アプローチ

1. 分析的思考

大人の脳は物事を論理的に理解しようとします。


「この音符は4分音符の『レ』の音」

「この曲は右手がメロディーで左手が伴奏」

「ここは2拍子でここからは3拍子」etc…、

分析して理解してから、

演奏に取り組みます。

これは大人の学習の強みでもあります。



2. 言語化能力

大人は自分の課題を言葉で表現できます。


「ここの右手の16分音符が難しい」

「左手のリズムが取れない」

「左右のバランス調整が課題」etc…

問題を言語化できることで、

効率的な練習方法を見つけることができます。



3. 長期記憶

大人は「理解した上で覚える」ことで

忘れにくい記憶を作ります。


子供の「なんとなく覚えた」記憶は不安定ですが、

大人の「理解して覚えた」記憶は、

長期間持続します。



それぞれの「困りごと」と対策

子供の場合

困りごと:楽譜が読めないまま進んでしまう

①譜読みの時間を必ず作る

②耳で覚えた曲を楽譜で確認する習慣をつける

③歌いながら弾く練習を取り入れる

④初見演奏を加える


大人の場合

困りごと:理論に縛られて音楽が硬くなる

①分析だけでなく、感情的な表現も大切にする

②「歌う」ことを意識する

③曲を物語として思い描き、

音楽のイメージを膨らませて

その世界観を表現することを楽しむ




♪♪♪


子供の「直感的な学習能力」と

大人の「分析的な理解力」✨


一人の人間が、

成長と共に脳の使い方を変え、

暗譜の仕方も変わるなんて…

神秘的です~✨






では、今日はこの辺で…(^_^)/~



本日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました♡

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この記事を書いた人

初めまして!ピアノ講師の中村真里です。
ここでは私が今まで培ってきたピアノのノウハウをもとに「効率の良い練習方法」や「子どもたちにお勧めのテキスト&レアな曲」などを綴っています。ご興味を持っていただけましたら嬉しいです!

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