88鍵から学ぶ集中力

こんにちは♪
金沢市泉野町のまーぶるピアノ教室
講師の中村真里です。
今日はピアノ学習を通じて育まれる
大切な能力の一つ、
「集中力」について書いてみようと思います。
※写真は広坂にある「古都美」さんの
加賀ほうじぼう茶とショコラのパフェと
カモミールとリンゴのフロマージュ・キュイ
(こんな名前だったと思います💦)💖
ピアノと「フロー状態」の素晴らしい関係
ピアノを弾いていると、
時間が経つのを
忘れてしまうことはありませんか?
鍵盤に向かい、音楽に没頭する時間は、
心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱する
「フロー状態」です。
フロー状態とは、
ある活動に完全に没入している時の
心理状態を指します。
この状態では自分の技術と目の前の課題が
絶妙にバランスし、
時間感覚が変わり、
自己意識が薄れ、
深い満足感を得られます。
レッスン室でよく見かけるのは、
難しいパッセージを何度も練習しているうちに、
徐々に表情が変わる生徒さんの姿です。
最初は眉間にしわを寄せていた顔が、
だんだんと集中の表情に変わり、
時には微笑みさえ浮かべながら弾いています。
これこそがフロー状態の現れです。
ピアノ演奏は、
このフロー状態に入りやすい活動の一つです。
なぜなら…
①即時的なフィードバック
(弾いたらすぐに音が出る)
②明確な目標
(楽譜という「地図」がある)
③適度な難易度調整が可能
(少しずつ難しい曲に挑戦できる)
という要素が揃っているからです。
日々の練習で伸びる集中持続時間
「うちの子は集中力がないから心配」
というお声をよく耳にします。
ですが30年以上の指導経験から言えることは、
集中力は筋肉と同じで、
トレーニングで確実に伸びるということです。
3歳のHちゃんは、
最初のレッスンでは5分と
座っていられませんでした。
その後も数ヶ月はピアノの下に隠れたり
教室の中を駆けまわって,
なかなかピアノの前に座ることが
できませんでした。
そこで「お遊びから始めて、
ちょっとだけピアノを弾く」ようにして
徐々に遊びを短くして
ピアノの時間を延ばしていったところ、
半年後には30分間、
集中して取り組めるようになりました。
その後は,
かくれんぼしていた日々が嘘のように
終始レッスンを集中して
受けられるようになりました。
集中力を育てるコツ
①無理のない時間から始める
(5分でも集中できれば十分な成功体験)
②少しずつ時間を延ばす
(「あと1回だけ」の積み重ね)
③達成感を味わう
(小さな成功を大いに称える)
集中力がもたらす日常生活や学業への好影響
ピアノで培われた集中力は、
他の場面でも大きな力を発揮します。
小学生のAくんは、
ピアノを始めて2年目に入った頃、
「最近、授業中に先生の話を
最後まで聞けるようになった」
と教えてくれました。
また高校生のNさんは、
「テスト勉強の効率が上がった。
以前は3時間かかっていた内容を
今は集中して1時間でできるようになった。」
と話していました。
集中力が高まると
①学習効率が上がる
(同じ時間でより多くを吸収できる)
②記憶力が向上する
(集中して取り組んだことは記憶に残りやすい)
③マルチタスクに惑わされにくくなる
(一つのことに集中する習慣ができる)
④課題の完成度が上がる
(細部まで注意が行き届く)
♪♪♪
ピアノを学ぶことは、
単に指の技術を磨くだけではありません。
集中力という一生の財産を
育てることにもつながります。
日々の練習で少しずつ集中力が高まり、
それが学業や将来の仕事など、
人生のあらゆる場面で力を
発揮することでしょう✨
本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました (^o^)丿